厚さわずか55mm。ヴィッツ純正ファン×自作リレーで、オーバーヒートとクリアランス問題を同時に解決する。
ウエストフィールドやケーターハムといったセブン系のオーナーを常に悩ませるのが、「ラジエーター後方の絶望的なスペース不足」です。特に1980年代の個体において、経年劣化した電動ファンのリプレイスは死活問題。
汎用の薄型ファンをタイラップで固定する安易な手法もありますが、それではシュラウド効果が得られず、真夏の渋滞では水温計との睨めっこが続きます。今回、私が辿り着いた答えは、「トヨタ・ヴィッツ(KSP90系)純正ファン」の流用でした。
本記事では、数ミリの干渉を削りで逃がし、リレー回路を新設して「純正以上の信頼性」を確保した、ウエストフィールドへの電動ファン・インストールの一部始終を公開します。
1. なぜ「ヴィッツ(90系)純正」なのか?
流用の決め手は、その「圧倒的な薄さ」にあります。ウエストフィールドのフロントセクションにおいて、ファンモーターの突き出しはステアリングラックやノーズコーンとの干渉を招きます。
- 厚みの実測: モーター最薄部で約55mm。
- 純正の安心感: 汎用品とは比較にならない耐久性と、補修部品としての入手性の良さ(ヤフオク等で数千円)。
- サイズ感: ラジエーターコアの有効面積に対して、シュラウドの加工で収めきれる絶妙な径。
2. 「干渉を削る」—— 数ミリを追い込むシュラウド加工
ポン付けは不可能です。流用において最も重要なのは、「どこが当たるか」を現物合わせで徹底的に見極めることです。今回の作業では、ラジエーターのサイドタンクやステーに干渉するシュラウドの縁を、サンダーで大胆にカット。
[ここに「みんカラ」から転載したシュラウド加工中の写真を挿入]
単に削るだけでなく、空気の逃げを最小限に抑えつつ、ラジエーター面に密着させる。この数ミリの追い込みが、アイドリング時の吸出し効率を劇的に変えます。
3. リレー回路の新設:旧車のハーネスを過電流から守る
強力な現代の電動ファンは、突入電流もそれなりに大きくなります。旧車の細い純正ハーネスに直接繋ぐのは自殺行為。そこで、エーモンのリレー(30A)を介した独立回路を構築しました。
今回のDIYで使用した信頼のパーツリスト
旧車の電装カスタムにおいて、中途半端なノーブランド品は車両火災のリスクを高めます。私は実績のあるパーツのみを選択しています。
エーモン リレー (30A)
大電流を確実に制御。防水・防振対策も万全。[Amazonで価格をチェック]
圧着端子・配線キット
接触不良を防ぐ高品質なスリーブを使用。[楽天で一式揃える]
まとめ:1985年の車体に、2020年代の「冷え」を。
装着後、水温計は真夏の外気30度超えの中でも90度前後でピタリと安定。ファンの作動音も純正に比べて遥かに静かになりました。
「パーツがないから諦める」のではなく、「現行車の優れたパーツをどう組み込むか」を考える。これこそが、DIY派オーナーの醍醐味であり、旧車を維持する上での最適解ではないでしょうか。
DIYの「こだわり」は、あなたの車の資産価値です
こうした流用やメンテナンスの記録は、専門の査定士が見れば「どれだけ大切にされてきたか」の証明になります。
※「みんカラ」の記事を読んだ方限定:最新の旧車相場を確認できます。


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