そんな逆風の中、私のガレージには性格も国籍も異なる4台が並んでいます。1985年製ウエストフィールド・セブン、1993年製ユーノス・ロードスター、1998年製フィアット・パンダ、そして初代アルファード。世間一般から見れば「無謀」以外の何物でもないこの多頭飼いですが、私にとってはこれこそが人生の豊かさそのものです。
「どうやって維持しているのか?」「費用で生活が破綻しないのか?」という疑問に答えるべく、私が実践している「DIYメンテナンスによる延命」と「戦略的コスト管理」のすべてを書き尽くします。
1. 1985年製ウエストフィールド・セブン:冷却系DIYの限界突破
セブンという車は、走るためだけに特化した潔い機械です。しかし、その潔さが日本の酷暑では牙を剥きます。特に私のような1985年製の個体にとって、水温管理はエンジンブローを避けるための最優先事項です。
「50mmの壁」に挑む電動ファン流用計画
セブンのノーズコーン内部は驚くほど狭く、ラジエーターとノーズ先端の間にはわずかな隙間しかありません。これまではNAロードスター用のファンを加工して取り付けていましたが、シュラウドの形状が合わず、効率が悪いという欠点がありました。
そこで今回、私が目をつけたのが「スズキ・アルト(HA系)」の純正電動ファンです。「なぜ軽自動車用なのか?」と笑うなかれ。現代の軽自動車用ファンは、狭いエンジンルームで効率よく冷やすために驚異的な進化を遂げています。モーターが薄く、かつ引き込み風量が強力。これがセブンの「50mmの隙間」にジャストフィットするのです。
もちろん、そのままでは付きません。切り取ったシュラウドの鉄板のかけらを加工し、現物合わせでステーを製作。ステーを溶接し、配線を引き直す。この「手間の積み重ね」が、純正パーツが手に入らなくなった旧車を現代の路上で走らせ続ける唯一の手段です。アイドリングで水温計の針がピタリと安定した瞬間、何物にも代えがたい達成感がガレージを包みます。
2. イタリアの至宝「初代パンダ」を日常使いする覚悟
ガレージのもう一台の主役が、1998年式フィアット・パンダ(141aka型)です。ジウジアーロがデザインした直線美、この簡素な美しさに魅了されると、現代の最新SUVですら退屈に見えてしまいます。
しかし、パンダの維持には「特有の作法」が必要です。私の個体はハイオク仕様ですが、単に高いガソリンを入れれば良いというわけではありません。あまり故障した!と感じることはありませんが、オイルや水の滲み、たまにはトラブルだって発生します。これらを「故障」と捉えるか、「対話」と捉えるかで、維持の難易度は変わります。
パンダの魅力は、その「構造の単純さ」にあります。構造が単純であるということは、DIYでカバーできる範囲が広いということです。プロに任せれば数万円かかる作業も、自分で工具を握れば部品代だけで済む。この「浮いた工賃」こそが、4台持ちを実現する原動力になっています。
3. 車4台持ちの「ガソリン代・維持費」シミュレーション
さて、現実的な話をしましょう。多くの人が気になるのは「お金」のことです。私のガレージの給油内訳は以下の通りです。
- ウエストフィールド・セブン: ハイオク(趣味・イベント用)
- フィアット・パンダ: ハイオク(日常・ツーリング用)
- NAロードスター: レギュラー(趣味・ツーリング用)
- アルファード: レギュラー(家族・積載用)
2台がハイオク、2台がレギュラー。さらに、4台分の自動車税、車検代、保険料……。これを普通に支払っていたら、ガレージライフを楽しむ余裕などありません。そこで私は、決済インフラを「apollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カード」に一本化しています。
「維持費を資産に変える」という発想
このプラチナカードを導入した最大の理由は、出光系(apollostation)でのガソリン代値引きです。複数台を所有していると、月間の給油量は必然的に増えます。リッターあたり最大10円(※条件による)の値引きは、年間で見れば数万円、10年で見れば数十万円の差になります。
また、車検代や高価なパーツ代をカード決済に集約することで、年間利用額に応じたボーナスポイントが付与され、結果として「年会費以上のリターン」を確実に得られる設計になっています。つまり、カードを単なる「支払い手段」ではなく、「ガレージの維持を最適化するためのパーツ」として組み込んでいるのです。
4. ブログ「sansinster.com」が担う役割
なぜ、私はこれほどまでに詳細な記録を残すのか。それは、自分の経験が「誰かの解決策」になることを知っているからです。
かつて、私がパンダのマイナートラブルで立ち往生したとき、救ってくれたのは10年以上前に誰かが書いた、何気ない個人ブログの記事でした。SNSのタイムラインは瞬時に流れて消えてしまいますが、ブログ(Webサイト)は「検索可能な知のアーカイブ」として残り続けます。
私がセブンの冷却ファン流用で苦労したデータや、アルファードを格安で維持するコツをここに記すことは、将来同じ車を手にした誰かへの「恩返し」でもあります。そして、整備記録が積み重なることで、私の愛車たちのヒストリー(経歴)が可視化され、車両そのものの価値も守られていくのです。
まとめ:ガレージという「城」を育て続ける
車を4台持つことは、確かに手間がかかります。週末のたびにどこかのボンネットを開け、手が油まみれになる。しかし、自分の手で機械の機嫌を取り、ガソリン代というコストを賢くコントロールしながら、家族や仲間と走る時間は、何にも代えがたい「至福」です。
これからも、イベントを通じた仲間との交流や、さらなるDIYの深掘りを通じて、この sansinster.com を成長させていきたいと考えています。
「もう古いから維持できない」と諦める前に、もう一度だけ、あなたの愛車のボンネットを開けてみませんか? 智恵と工夫、そして少しの戦略があれば、2026年という時代でも、最高の内燃機関ライフは継続可能です。
さあ、次の週末はどこを弄りますか?



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